宏村(Hongcum:中国安徽省黄山市イ(黒多)県1/2
(2004年9月25日撮影)

安徽省の中には二つの世界遺産がある。一つは「黄山(Huangshan)」、
もう一つが「宏村(Hongcum)・西逓の古代民居群」である。
宏村は明・清時代の民居で、黄山市イ県には10の村落が昔のままの姿を残している。
(中国の「県」は日本の「県」とは違い、市の中にある行政区分で、所謂日本での郡に当る。)

安徽省は昔から「徽商」と言う商売人を多く世に出している地域柄の省。商売が上手く
省の外へ出て儲け、故郷に錦を飾る人々が多かったとのこと。この宏村の中心にも
そうした豪商の家が残っている。また村は、その家を中心に構成されている。

そして、このイ県は、唐時代の大詩人・李白が桃源郷と詠んだ絶賛した美しい田園の
広がる場所でもある。桃源郷の山河の中に、明時代のままの生活空間が残っている。
今も、その民居の中では、アヒルが歩き、鯉が泳ぎ、籾干しが行われる生活が営まれている。




世界遺産委員会登録「皖南古村落--西逓和宏村」とある。
「皖」は安徽省のことを示す徽洲を指します。自動車のナンバープレートにも
この「皖」の字が安徽省の車であることを示すのに使われている。
中国では漢字と英語の表記があるので、かなり解り易い。
最近の観光地は日本語とハングルも併せて書かれているところもある。



宏村の前には大きな池がある。
近くの中学生も写生に来ていた。中国の学校は日本と同じで
小学校6年制、中学校3年制、高校3年制、大学4年制。




この池は淡水魚の飼育場所でもある。





水を上手く区分けして使う工夫が見られる






細い路地で繋がっている。壁が高く、窓が少ない。
これは、火災の延焼を防ぐための構造だとか説明された。




中庭では、米の籾干しが行われていた。
この地方は、亜熱帯地方なので、お米は2期作とのこと。
農業は恵まれている地域であるらしい。




気持ち良さそう





宏村の代表的な場所
村の中心にある池





自然が効率的に循環している。
日本の農村も昔はそうだった。




  

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